PIAJ News Letter Vol.3|第1回総会・キックオフミーティングを開催

Physical Internet Frontier ― PIAJ News Letter

Vol.3|2026年10月発行

第1回総会・キックオフミーティングを開催

日本フィジカルインターネットアカデミー(PIAJ)は、2026年10月8日(木)、早稲田大学において第1回総会・キックオフミーティングを開催した。大学研究者、企業関係者、行政関係者ら約25名が参加し、フィジカルインターネット(PI)の学術研究を推進する新たな活動を開始した。

開会挨拶をする大森共同代表
開会挨拶、大森共同代表

1.開催概要

  • 日時:2026年10月8日(木)15:00~17:45(懇親会18:00~)
  • 会場:早稲田大学 26号館(大隈記念タワー)1102会議室
  • 参加者:25名
  • 内容:来賓挨拶、特別顧問メッセージ、基調講演、研究発表、総会

2.開会挨拶・来賓挨拶・特別顧問メッセージ

冒頭、大森峻一共同代表(早稲田大学)は、日本国内に点在するPI研究をつなぎ、研究者に加えて企業・実務家が共同で研究を育てる場としてPIAJを発展させたいと述べた。海外の産学官との連携にも意欲を示した。

来賓の中野剛志氏(経済産業省)は、日本のPI実現に向けた政策の経緯とロードマップを紹介し、物流現場に蓄積された知見を学術研究によって理論化し、産業界へ還元することへの期待を表明した。

PIAJ特別顧問に就任したEric Ballot教授(Mines Paris – PSL)からは、ビデオメッセージが寄せられた。

3.講演・研究発表

  • 森隆行共同代表(流通科学大学名誉教授)は「Physical Internet―世界の潮流と日本・アジアの新たな挑戦」と題して講演し、国際的なPI研究の動向、日本における取り組み、アジアの研究機関との連携の可能性を紹介した。
  • 川崎智也氏(東京大学)は「フィジカルインターネットの導入効果」をテーマに、シミュレーション等を用いた導入効果の事前評価の重要性を報告した。
  • 武田一哉氏(Ryomaサプライチェーンパートナーズ)は、中堅・中小物流企業がデータや物流資源を共有して連携する「バーチャル・ロールアップ」の可能性を発表した。

4.PIAJの役割と今後の活動

日本では、2022年設立のフィジカルインターネットセンター(JPIC)が企業を中心とした実務・社会実装を推進している。PIAJはこれを学術・理論研究の側面から補完する。両組織が連携し、現場の課題を研究につなげ、研究成果を実装に還元する循環の形成を目指す。

今後は研究報告会、ワーキンググループ、研究成果の発信、政策提言、国内外の大学・研究機関との共同研究などを進める。欧州をはじめアジアの研究ネットワークとの連携も重要な活動方針である。

5.第1回総会と運営体制

総会では会員状況、PIAJ規約・細則、役員体制について審議・確認が行われ、組織としての活動基盤が整えられた。発足時の会員は法人8社、個人12名。下記の役員体制が承認された(任期:2028年3月31日まで)。

理事・共同代表大森 峻一(早稲田大学)
理事・共同代表森 隆行(流通科学大学)
理事・事務局長田中 康仁(大阪商業大学)
理事川崎 智也(東京大学)
理事佐藤 健次(株式会社HACOBU)
理事武田 一哉(Ryomaサプライチェーンパートナーズ株式会社)
監事西田 健太(全国軽貨物協会)
第1回総会の参加者と新役員の集合写真
前列の7名が新役員。左から、武田・佐藤・川崎・森・大森・田中・西田